投稿

2月, 2023の投稿を表示しています

キャバクラの人間模様がヒントになる~千と千尋の神隠しの誕生秘話 

イメージ
鈴木敏夫が語る『千と千尋の神隠し』の誕生秘話 2013年7月21日放送のシューイチのインタビューで鈴木敏夫さんが「千と千尋の神隠し」の誕生にはキャバクラで元気になった女の子の話が関わっていると語っています。 MOA美術館蔵:湯女図 「あの内容、鈴木さんの一言で始まったよね 。 ええって思ったんですよ。 僕、覚えてないんですよ。 鈴木さん、キャバクラの話したじゃん。 僕、キャバクラ?って。あれ 。確かにねえ言ってるんですよ 要するにキャバクラの女の子ってね。 まあ 僕、人に聞いたんですよ。 要するに普段 コミュニケーションがうまい子がそういうとこ働きにきてるわけじゃない。 というのか 社交性が無いのに、そういうとこ働きに来て、その仕事の内容が社交性を求められることによって、みんな元気になっちゃうんだって話をね。 ある奴から聞いたんですよ。それを僕は宮さんにしたらしいんですよね。 それで宮さんはね それをヒントにしてあの映画を作っちゃったんですよ。 それで僕、ほんとに驚いてねー でも宮さんにとってはあの油屋って風俗なんですよ。宮さんの中では。そしたら彼の中では想像が膨らんで、連想ゲームですよ。 要するに日本のいろんな伝統文化がその中に入り込んでくるっていう。 まあ、たったそれだけの話をねーそこまで膨らましちゃうわけでしょー 僕はそのときに、そんなとこからあんなものを思いつくのはね、宮さんは天才ですよって言ったのを覚えているんですよ。すごいんですよ。 僕がある能力があるとしたらね、やっぱ宮さんと日常的に話ができるっていうこの相性の良さ。これだけですよね。 これはまあ世の中 運命あるのかな。 注:宮さん=宮崎駿監督」 [油屋は性風俗ではない] 引っ込み思案で、人付き合いが苦手だった女の子が、高校を卒業して夜の世界で働きだしてから、驚くほど明るくなったという話はよく聞くところです。 千尋が働くこととなった油屋は実は売春宿、もしくはソープランドという説がありますが、宮崎監督の中ではズバリ性風俗ではなくて、女の子が働くサービス業から広がるイメージを元に作品を作ったようです。 キャバクラであったりスナックであったり遊園地のキャストであったり、否が応でも社交性が求められるサービス業、それが油屋であり、社交性が鍛えられて無気力状態から脱して元気を取り戻す従業員が千尋ということです。 関

飛行機から撮影されたチベット上空のドラゴンの写真

イメージ
  チベット・ドラゴン 在外中国人向けの報道メディアである『大紀元』のweb版に掲載されて話題を集めた、チベット上空で撮影されたドラゴン(龍)の写真。 アマチュアカメラマンが撮影したとされ、ヒマラヤ山脈の上空を通過する飛行機内で撮られたものだ。 この写真が撮られた2004年6月22日、撮影者はチンハイ-チベット間のレール敷設式典に参加するために、チベットのアムド地区に行き、その後、内陸部へと戻るためにラサから飛行機に乗った。 飛行機がヒマラヤ山脈の上空を通過中に偶然に2匹のドラゴンを発見し、撮影者はこれを「チベット・ドラゴン」と名付けた。 写真の左下にドラゴンらしき物体が写っている チベットドラゴンの拡大 写真のドラゴンは、胴体が鱗に覆われて、背中部分には突起、そして徐々に細くなる尾を持ち、地を這う生物の身体的特徴が見られる。 写真は撮影者が目撃した光景の一部を撮らえたに過ぎないが、雲の中を2匹の巨大なドラゴンが飛行する光景が容易に想像できる。 [真相] 飛行機から撮影されたというドラゴン の写真は凍った河川であることが 判明しています。 ドラゴンとして撮影された河川は パキスタンのバルプ氷河と推測されます。 パキスタンのバルプ氷河

ちびまる子ちゃんの消された3人のクラスメート

イメージ
 ちびまる子ちゃんの消されたクラスメート まるちゃんのクラスメートの特定人物は作品に登場する回数がめっきりと減っています。ちびまる子ちゃんは原作者、さくらももこ氏の幼少時代のエピソードを軸に作られた物語で、キャラに実在のモデルがいる事は周知の事実です。 ちびまる子ちゃんを初期の頃からご存知の方はお気づきだと思うが、ある時期を境に、転校した訳でも無いのに登場しなくなったクラスメートがいます。 えびすくん・渡辺(ナベちゃん) 渡辺(まる子 はまじとウワサになる2012.9.12より) えびすくん 当初このキャラは主人公との絡みも結構多く、準主役級の話も数本あった。それがなぜ登場しなくなったのか? 実はモデルになった人物が、事件を起こして逮捕されたのだ。逮捕当時、既にちびまる子ちゃんは、大人気アニメとして多くの人に愛される作品に大化けしており、その登場人物が犯罪者であっては、作品に傷が付いてしまう。 そこで、さくらももこ氏の現在の知人等をモデルにした強烈な新キャラを登場させることで、さり気なくモデルが犯罪者のキャラをフェードアウトさせたのだ。 犯罪者となったために消えたクラスメートというのは『えびすくん』と『渡辺』との2つのバージョンがある。しかし、モデルとのなっている人物が実際に犯罪を犯して収監されたという事実は確認出来ていない。そもそもモデルとなった人物が実在するのかも不明である。ちなみに渡辺は最近のアニメ作品でも見かける。 ゆみ子ちゃん ゆみ子ちゃんこと伊藤由美子ちゃんは、まるちゃん、たまちゃん、とし子ちゃんと仲良し4人組を結成し、アニメ放送が開始された頃はレギュラーキャラクターでした。 しかし、徐々に出演回数が減って、最近の作品では姿を見ることは無くなりました。 というのも、ゆみ子ちゃんは高校生のときにイジメを苦に自殺しており、アニメ放送開始後に自殺のことを知った作者がフェードアウトさせたそうです。 ゆみこちゃん 12歳で自殺したサッカー少年 実は、ちびまる子ちゃんの一部エピソードで登場していた人物でケンタ(元サッカー選手で清水エスパルス元監督、長谷川健太氏がモデルという噂)、あともう一人ある少年がいる。 実はその少年は1977年に、12歳という若さで自殺しており、それ以降、彼の母親とは疎遠になっている。 作者であるさくらももこ氏曰く、70年代の受験戦争の闇とも言

『Ripley's Believe It or Not! Museum』でお馴染みの毛皮マス

イメージ
 世界の珍品博物館『Ripley's Believe It or Not! Museum』でお馴染みの毛皮マス 世界の珍品を集めた秘宝館風の博物館『Ripley's Believe It or Not! Museum』でお馴染みの毛皮マス。 毛皮マスは実在しない生き物で、水カビが生えたマスがその正体とされます。 毛皮マス 水カビが生えた金魚 偽物ではありますが、毛皮マスは可愛い容姿が受けて人々から愛されており、日本のツチノコ騒ぎのノリでエイプリルフールには目撃例や捕獲例が出て世間を騒がせます。 もっともらしい解説 全身にびっしりと毛が生えている毛皮マス(Fur-Bearing Trout)、別名ビーバートラウトは寒さに対応するために独自の進化を遂げた種である。毛皮マスが生きるのは北アメリカ北部の極寒の湖で、17世紀にカナダに移住したスコットランド移民によって発見された。 毛皮マスは Artikdander 属 に分類され、3つの種から構成される魚種で、寒さに対応するためには体表を厚い毛皮で覆う様に進化したとされる。毛皮マスは冬の終わりには毛皮を脱ぎ捨てるとされ、冬の訪れと共にまた毛皮が再生される。 非常に珍しい魚で生息数も少なく、捕獲されることも滅多にない。というのも、毛皮の生えた時期の湖は氷で覆われるため大規模漁ができないためで、ごく稀に氷穴釣りのシーズンに釣り上げられる。 北アメリカの五大湖地域ではこの珍魚が珍重されており、捕獲されると剥製にされて家の壁に掛かっているケースが多い。 記録に残る捕獲例 関連記事 レミングの集団自殺 カメムシじじい 北海道のスナック菓子キツネ

レミングの集団自殺

イメージ
レミングスが自殺するという話は都市伝説 北欧などに生息するネズミ科の動物のレミング(タビネズミ)は集団自殺するという言い伝えがありました。 レミング(タビネズミ) 個体数が増えてエサが少なくなると集団で海岸に移動して海へ飛び込み、自ら溺死するというのです。厳しい自然の摂理を表すエピソードとして語られてきましたが、実際のところ集団自殺ではなく、広大な海を泳いで渡れる小川と間違えて飛び込んでしまう事故死なのだといわれます。 泳ぎが達者なレミングは小川を泳いで渡ることがよくあるそうですが、エサ場を探すための集団移動では川と間違えて海に飛び込んでしまい、ときに集団で溺死してしまうとのことです。 レミングが集団自殺をするネズミとして広く知られるようになったのにはディズニー社のドキュメンタリー映画『白い荒野』の影響が大きく、作中では集団で海へ飛びこむレミングの映像と、集団ヒステリーを起こして飛び込んだことを印象付けるナレーションが特徴的でした。 しかしドキュメンタリー映画と銘打っておきながら、レミングの飛び込みシーンはねつ造されたものだったといわれています。撮影地はカナダの内陸部で、野生のレミングは生息していない地域で、撮影に使ったレミングはというと、イヌイットの子供から買い取ったものといわれます。そして、映画製作のために買い取ったレミングを撮影場所で放し、映画スタッフが後ろからけしかけることで海に落としたという話です。 アトランティスに帰ろうとするという説も 泳いで渡れる川と広大な海を間違えて飛び込んでいるというのが定説ですが、中には失われた幻の大陸、アトランティスに帰ろうとして海に飛び込んでいるという説を唱える人も現れてきました。 アトランティスが存在していた頃、レミング達は大陸間の行き来をしており、大陸が消えた後も海を渡る習性だけが残ったという説明です。 関連記事 『Ripley's Believe It or Not! Museum』でお馴染みの毛皮マス カメムシじじい 北海道のスナック菓子キツネ

浅川駅 立川・八王子の異界駅

イメージ
 あらすじ -立川駅から異界駅に迷い込む 2014年9月25日の5ちゃんねるへの投稿 体験者は大月に用事があり、家を出て立川駅に向かう。駅に着いたのが5時15分頃。便意を催して駅構内のトイレに入る。 トイレの個室で頭が「ぐわあん」となるような感覚があったが、さして気に留めずにトイレを出る。 駅のホームで電車を待っていると、アナウンスが普段よりも古くさい声のように感じられる。 しばらくすると、全面オレンジ色の大月行きの電車が来る。後日、調べるとこの電車はもう走っていないタイプのものであった。大月行きの電車はいつも古めかしいデザインなので、体験者はいつもの調子で乗ってしまう。 不思議なことに向かいに止まっている青梅線の電車も古くさく、行き先が黒地に赤で「氷川」と書かれていた(氷川駅は改称され、現在は奥多摩駅となっている)。そしてホームには人が全くおらず、音一つしないほど静かであった。 電車に乗り、座席に腰掛けて家から持ってきた冷やし月見バーガーでも食おうかとすると、ベルのけたたましいジリジリジリジリジリという音が響く。 何事だと思いあたりを見回す暇もなく、「乗り降りは、お早くねがいます…ドアーが閉まります…」 という声がしたかと思うとガチャンと扉が閉まる。昨日の月見バーガーを取り出し、頬張っていると電車は日野、豊田と順調に進んで行く。 そこでふと、iPhoneを取り出し見るとネットワーク名が「DION」となっている(普段はauと表示される)。 LINEを開いて友達にメッセージを送ったがエラーマークが出て送信できない。 電車は八王子、西八王子と進んでいき、また車内放送が入る。 こもった声で「次は浅川…浅川…京王線を御利用のお客様はこちらで…」と聞こえる。扉の上にある画面にも「次は浅川」と書いてある。 GoogleMapを開いたが、現在地を示す水色のドットが出てこない。地図も読み込みが終わらず表示されない。 諦めてふと外に目を向けると、雲一つ無い青空が広がっており、しかも気持ち悪いほどに青い。んですよこれが。 昔の中央線(朝日新聞記事より) 浅川駅に到着 電車は浅川駅に着く。ホームは屋根付きで、周囲には何もない。人の気配も全く感じず、どこか遠くから小鳥のさえずりが聞こえる。 ぽかーんとして何もできずにいると、何の音もせずに電車は発車。そして素っ頓狂に明るい声でアナウンスがあ

東京・神奈川の浸水危険地 後背湿地(氾濫原低地)

イメージ
 武蔵小杉のタワーマンション浸水被害 2019 年の台風19 号は東日本各地において河川の氾濫を引き起こし、多くの浸水被害を出しました。 東京都と神奈川の間を流れる多摩川も各場所で氾濫を起こし、床上もしくは床下浸水の被害を引き起こしました。中でも川崎市高津区溝口6丁目の多摩川に支流の平瀬川が合流する地点ではマンションの1階部分が水没して死者も出ました。 被害があったマンションは川が流れていた跡(旧河道)に建っており、付近の土地よりも1から2m程度低くなっています。このため洪水が起こると多摩川の水が逆流して来ると共に周囲から内水氾濫した水も流れ込むためマンションの 1階部分が水没するほどの水が溜まったとされます。 この台風19号の被害により、川崎市中原区の武蔵小杉駅付近でもいくつかのタワーマンションに浸水被害が出ました。武蔵小杉一帯の古い集落が立地している場所は過去の多摩川の流路に沿って形成された自然堤防です。 自然堤防は周りの氾濫原よりも少し高くなっている場所で水害被害を受けにくい地域です。自然堤防の後ろに形成されるやや低い土地は後背湿地(氾濫原低地)と呼ばれ、水が溜まりやすい場所です。 台風19号で被害が発生したタワーマンションの立地は地形的には後背湿地で水はけが悪くて内水氾濫しやすい場所です。後背湿地は水田として利用されて来ましたが、一度洪水が起きると浸水するリスクがあり砂や泥を多く含むため地盤が軟弱で、人が家を建てない忌み地のような場所でした。 昔は後背湿地を水田として利用して人の住まいは少し高くなっている自然堤防に建てるのが一般的でしたが、現在の都市地開発の結果、後背湿地に多くの家やマンションが建っています。浸水した武蔵小杉のタワーマンションも後背湿地に建っています。 都市では下水道や排水路の整備が進んでいるため浸水の問題が解消されつつある所が多いが、昨今のような想定を超える豪雨が発生した場合には本来の自然の特性が現れることもあります。 横須賀線の武蔵小杉駅付近も浸水被害が大きかった場所ですが、この付近は昔は川が流れていた場所で浸水しやすい場所であることが昔の地図から分かります。 後背湿地に立地する武蔵小杉のタワーマンション群 関連記事 緑道と暗渠 世田谷区の災害の危険 水神の祠と水害 - 水神の多くは川の氾濫地・土石流の発生地帯に立地 災害地名と忌み地 :

緑道と暗渠 世田谷区の災害の危険

イメージ
排水管・下水道のキャパシティオーバー:内水氾濫 地球温暖化による近年の豪雨は過去に経験したことがないような多量の雨を降らせています。豪雨による河川の氾濫と共に都市部では下水道や排水路の容量が超えてあふれ出す内水氾濫による浸水被害が問題となっています。2019年に武蔵小杉で起きた浸水は排水管が逆流して起こる内水氾濫でした。 この内水氾濫が起きやすい場所の一つは以前は河川であった場所が蓋をされて出来た暗渠です。東京を流れる小規模の河川の多くは都市開発に伴う下水道への転用や環境整備のために 1960 年代から次々と暗渠化されていきました。 東京23 区内には約70本の暗渠があり、総延長は約106kmに及ぶとされ、緑道やマンホールが連続する場所となり、見た目には水の流れる様子が確認できません。23区内でも暗渠の本数が最も多いのが世田谷区で、 北沢川、烏山川などは暗渠となり緑道として整備されてきました。 弦巻付近を水源とする蛇崩川はその名が示すように過去に氾濫や土砂崩れが度々起こったという云い伝えがあります。過去30年間の水害は蛇崩川の暗渠付近で多く、注意が必要です。   暗渠周辺における住民の水害に対するリスク認知より 緑道沿いの家は買うな?湿気とドブの臭い 世田谷区の暗渠は植物が植えられて緑道となっているケースが多くあります。烏山川緑道、蛇崩川緑道、目黒川緑道、北沢川緑道、玉川上水緑道、九品仏川緑道など多くの緑道が作られています。 一見すると緑が多く雰囲気が良い緑道沿いの住環境ですが、水害のリスクだけではなくその他のリスクも潜むと言われます。 暗渠は川の流れに蓋をしている物であるためその付近は湿気が多く、家の押し入れにはカビが生えやすいとされます。また下水の臭いにも悩まされるケースもあって、硫化水素臭やその他の揮発性有機化合物の臭いは実際にあるとされます。 河川の暗渠化の様子 関連記事 東京・神奈川の浸水危険地 後背湿地(氾濫原低地) 水神の祠と水害 - 水神の多くは川の氾濫地・土石流の発生地帯に立地 災害地名と忌み地 : 水害や土砂崩れのリスクを表す言葉や漢字一覧 与那国島:「久部良割(クラブバリ)」「人舛田(トゥングダ)」の伝説が残る 多摩市唐木田の忌み地と火災事故の関係

水神の祠と水害 - 水神の多くは川の氾濫地・土石流の発生地帯に立地

イメージ
 水神とは?水害や土砂災害が起きやすい地域 水神とは水田・井戸・川・池・治水など水に関する物に対して影響力を持つ存在で、龍神、蛇神、弁財天ときに不動明王などの形で祀られています。 水神の性格は様々で、飲み水の守護神、水田や灌漑に関わる水神、水難除けや防災の神としての水神、大漁祈願や漁の安全に関わる水神、雨乞いの役割を持つ河童と関わる水神など多岐に渡ります。 東日本大震災では高台に祀られた神社や祠が津波の被害を逃れており、過去に幾度もなく押し寄せた津波から祠を守るために安全な高台に移されたとされます。水害や津波の発生時にはこういった神社に逃げ込み、祖先たちは難を逃れて来ました。特に治水に関わるスサノオノミコトを祀る神社は津波の被害が少なかったとされ、神社や祠は避難場所として防災上の役割を担っていたことが分かります。 洪水の被害が大きい場所では水害除けの神さまとして水神を祀る水神社が多くあります。堤防に囲まれた輪中集落や決壊地点にも水神社や決壊守護神として水神が祀られています。 水神の祠や神社があるということは裏を返せば、水害や土砂災害が起きやすい地域であり、過去に幾度となく水による被害を被った地域と言えます。 不動明王型の水神(「福岡県東峰村に立地する水神と災害との関連性」より) 由緒がはっきりしない水神の祠。ご神体が流されていることも 神社のように由緒がはっきりしないことが多い水神の祠。石が御神体になっているものが多く、明治の廃仏毀釈運動の時に不動明王に置き換わったものや、弁財天として祀られている御神体もあるが、いつ誰が作りどこから運ばれてきたのかについて分からないものが多いです。 九州のとある地域で行われた学術調査の結果では、水神は土石流が堆積する地域に最も多く存在し、土石流に巻き込まれて埋没する危険性のある場所に立地していることが分かりました。 そして、渓流・谷川の氾濫や土石流で流れてしまった水神の祠もありました。このことからも、水害の多い地域に水神が立地していることが分かります。石のご神体はありませんがお祭りの際に藁でカゴを作りご飯を入れて渓流に祀っている例もあります。水田に水を入れる際に豊作の願いを込めて祀る農業関連の水神もあることが分かります。 農業の水神:藁カゴにご飯を入れてお供え物にしている 祟り神としての水神は災害の具現化:木曽谷の忌み地 水神を祀る

災害地名と忌み地 : 水害や土砂崩れのリスクを表す言葉や漢字一覧

イメージ
蛇落地悪谷 地名には土地の特徴や災害のリスクを後世へ伝える警鐘として付けられた物が少なくないと言われています。 近年の市町村の合併や住宅開発によって古来の地名が失われる傾向にあり、洪水などの災害を伝える伝承や言い伝えが途絶えています。 2014年8月に起きた広島豪雨災害では、押し寄せた土石流により大きな被害が出ました。被害が大きかった土地の一つはかつて「蛇落地悪谷」という地盤が緩いことを暗示する地名で忌み地とも言える土地でした。しかし、名前が悪いことから宅地開発の際に「常楽地芦谷」と改名され地すべりの危険に警鐘を鳴らす祖先の知恵が途絶えていたのです。 蛇落・蛇崩れは古語で土砂崩れを意味し、地名から過去に度々土砂災害が起こった場所であることがわかります。蛇落という漢字は縁起が悪いことから近年では常楽や上楽などと言う字に置き換わっています。 蛇落地悪谷「NPO法人 さとやま交流館HP」 あなたの家は大丈夫?水害地名・災害地名一覧 地名は古来の土地の特徴を示しています。開発が進む前は地盤が緩い湿地や谷戸であったり、地崩れが起こりやすい土地など地名が記憶する災害のリスクを知ることができます。下記は要注意な災害リスクの高い地名です。 アイ(合、相、会、英) 古語アヒは二つのものが対面する・ぶつ かるの意。川の合流点。豪雨時に水が集まりやすく水害の多発地。  例:落合、川合 アカ(赤・明)  古語のアカは水を意味する。地盤に要注意の水気の多い湿地。 例:赤羽、赤池 アキ(秋・安芸) 崩壊、崖、急傾斜,地すべりを意味する場合がある要注意地名。崩壊で空間ができる ことをアキ(隙間)という。崩壊して空間ができることをアカ(明るくなること)という。 アクツ (阿久津・芥川) 低湿地の意味。洪水時の泥流が積もった低地の肥沃な土地。  アソ・アゾ ・アサ(阿佐・浅) アサ=浅で一般に地下水が深く流れる低湿地。河川の跡。 アマ (尼・海部) ①アバく=奪うが転訛した地崩れ地。②古語アマはアメの古形。多雨地帯。③津波の危険性のある入り江地形。 ④海部(上代,漁労に従事した人々)に因 む名で多くは高潮被害に悩んだ地が多い  イケ(池)  池・窪地・水路・不良な地・水汲み場 を意味する。 イシイ (石井) もとは河原で砂礫が多い土地。浸水の可能性がある土地。 イノ(井ノ)  イ(井=川)+ノ(野の

高級宮廷料理店の裏メニュー「猿の脳みそ(猿脳)」

イメージ
 インディ・ジョーンズシリーズの2作目「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」でショッキングなのがゲテモノ晩餐会。 メインディシュの「猿の脳みそ」は、高級宮廷料理を扱う料理店の裏メニューとして通な人々に愛好されて来た。 インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説より 宝田明氏の話 俳優の宝田明氏は以前テレビ番組で猿脳を食べたという話を頻繁に披露していた。 宝田氏が中国へ仕事で行った時に宮廷料理に招待された。その際、生きた猿が箱に入って出て来て、首の部分だけが露出している。料理人は猿の頭をドリル(もしくはノミと金槌という話も)で穴を開けて頭蓋骨を取り外すと、ふわっと白い湯気が上がった。それをスプーンで直接すくって食べたところ非常に美味であったとのこと。 「猿は頭を切られる時、キーキーって鳴くんですよ」とも証言している。ゲテモノにまつわる俗説に「痛みを加えるとうまみが増す」という話があり、湯気が上がる脳には香辛料や酒が注がれるケースもあるという。 別の話では、頭蓋骨が外された猿は意外にも大人しく、状況を理解できていないのかキョトンとしているという。脳が食べられる過程で徐々に意識を失い最後には眼から眼光が消えて、白目をむくと言う。 この猿脳、満漢全席にもメニューとして登場し、高級かつ貴重な食材として中国を含むアジア地域では昔から珍重されて来たという。 高級宮廷料理店の裏メニュー「猿脳」

奇跡体験!アンビリバボー』の記念すべき第1回(1997/10/25[土]))の放送『見たら必ず死ぬ謎のツボ』として霊薬・猿酒

イメージ
  『奇跡体験!アンビリバボー』の記念すべき第1回(1997/10/25[土]))の放送で、『見たら必ず死ぬ謎のツボ』として霊薬・猿酒が紹介されたました。 猿酒の甕:『菅江真澄遊覧記 雪出羽道 平鹿郡14』 猿酒は猿の肉片が漬け込んである塩水のようなもので、甕(かめ)の中身を見た者は間もなく死ぬと伝えられている。 ・アンビリーバボー第1回のテレビ欄 「今宵、摩訶不思議へご案内。 秋田の民家に、十一世紀から伝わる「猿酒」を入れたカメがある。 酒と言っても、カメに“天日で干した猿”と水と塩を詰めただけの代物。 その昔、腹痛に効くと愛用された薬だった。 しかし、千年も前の「猿酒」の『猿』、原形をとどめてはいないはず。 持ち主曰く 「カメの中をのぞくと死ぬ。 現に死んだ者もいる。 絶対見てはいかん。」 …本当にカメをのぞくと死んでしまうのか。 はたして「猿酒」とは…」 アンビリーバボー第1回のテレビ欄 [猿酒の由来] 一般に猿酒は果実を発酵させた酒を指すが、中身を見ると死ぬという猿酒は江戸時代以前より秋田の旧家に伝わる門外不出の霊薬である。 江戸時代の紀行家で博物学者の菅江真澄は東北を旅し、見聞きした人々の暮らしぶりや風習をメモに残して本にした。猿酒はこの紀行文にも登場し、秋田の平鹿郡一帯では有名な話であった。 言い伝えによると、猿酒は前九年の役(1051-1062年)の頃に作られたとされ、製法は大猿3匹の肝と背肉を30日間水にさらして、それを日に乾かして美酒に漬け込む。その後、炎天下で干したあと塩水に3年漬ければ猿酒となる。 猿酒は島田源助なる武士が所有していたもので、後三年の役(1083-1087年)で主君の城が落城した際に、家宝であった猿酒を持って山内村の田代に身を隠した。 猿酒はお腹の病に良く効く秘薬であったので、島田源助は薬売りとして生計を立て、その地に定住したという。猿酒は今も現存しており、島田源助の子孫が厳重に保管している。 ・民話にみる猿酒 『金沢の城主、家衡の家来島田某という武士は後三年の落城の時、代々伝える家宝は菩提寺の祇園寺に寄付して猿酒の甕一つだけを持って、山内の田代邑に身を隠し、生計をたてていた。この猿酒は、実父が清原武則の代に猿三頭を捕って、皮と筋肉を去り、胆と背肉を30日間、寒水にひたし、これを日に乾して美酒に漬け、炎天に乾した後塩水に入れて甕

伊那地方に伝わる家内奴隷? 「おじろく・おばさ」こと「オジボー・オジロク」  文献にみる実像

イメージ
長野県伊那郡ではかつて 「おじろく・おばさ」として知られる制度が存在し、次男三男や次女三女は長男もしくは長女の家に居候し、奴隷のような存在として死ぬまで働いたという話がネット上に存在します。 民俗学の文献では「おじろく・おばさ」は「オジボー・オバー」として登場します。文献における「おじろく」ことオジボーの実態はネット上で伝わる闇深い話とは少々異なるようです。 民俗学者の記録にみるオジボー・オジロク 「長野県下伊那郡神原村(現天龍村)の向方(むかがと)といふ山村を訪れた時であった。ある家を訪ねると囲炉裏の傍に頬かむりをしたまま座り込む60代くらいの男がいた。 最初は家の主人かと思ったがその男の態度が少し違っている。後で聞くとこの地方でオヂキまたはオジロク(オヂロク)と呼ばれている居候の類だと言う。家の主人の叔父にあたる男で、若い頃から変わり者であったことから結婚もせず甥の家で厄介になっているのだと言う。 朝を起きると井戸に行って何回も顔を洗い、口をすすいで神仏を拝む。他人から扇子を贈られるのが何よりも嬉しいらしく、一年中なん本も腰に差している。 改めて説明するまでもないが薄ら馬鹿や半人前の扱いを受けていたことは知れる。ただし性格は温順で体力があり、労働においては大いに役立つという。この地でオヂボーまたはオヂロクと言えばこうした素質と境遇にあるものを指すのが常識になっている。」 オジボーとは?家にとっては有難い存在 伊那のあたりでは独身で兄や甥の家に居候している男性をオジボー(オヂボー)やオジロク(オヂロク)と呼ばれていました。 家の主人とは血を分けた肉親でありますがその待遇には大きな差がありました。夕飯は框(玄関や土間の上り)に腰かけて食べいました。社会性に欠け、村の人々とはそりが合わない性格であったが、兄に対する態度は従順であったとされます。 オジボーという呼び名は弟または叔父に対する総称が、後に意味が分化して叔父でありながら子供(ボーズ)ということでオジボーになったのではとされます。 独身で居候しているゆえに周囲からは小ばかにされる存在ではありましたが、よく働くことからオジボーやオバー(居候の女性)の存在は有難いもので、オジボーの居る家はお金の周りがよくなると言われて来ました。結婚をして一人前の男として認められ、村の運営の携わるようになると、葬儀や祭りなど村人の交

娘の遺体?美しい遺体のマネキン 『ラ・パスクァリータ (ラ・パスクアーリタ)』

イメージ
 美しき遺体のマネキン 『ラ・パスクァリータ (ラ・パスクアリータ)』 メキシコ・チワワに所在するブライダルショップで80年近く、店頭に立ち続けている美しきマネキン『La Pascualita:ラ・パスクァリータ』は前店主の娘の遺体と言われている。 地元メキシコの噂によると、マネキンは前店主の娘の遺体で、結婚式の日に毒クモ(もしくはサソリ)に噛まれて亡くなった愛しき娘の遺体に防腐処理を施して、生前の美しい花嫁姿のままでショップウインドウに立たせたものと言われている 。 美しきマネキン、ラ・パスクァリータは夜になると位置を変え、その瞳はお客さんの後を追う様に動くと噂された。 そして、ラ・パスクァリータが着ているドレスで式を挙げると幸せな結婚生活が送れるというジンクスも生まれた。 ラ・パスクァリータ (ラ・パスクアリタ) うるんだ瞳 産毛や血管まである手 ブライダルショップの店主、ラパスクアラの都市伝説 1930 年代メキシコのチワワ州でラパスクアラ(Pascuala Esparza Perales de Perez)という女性が、ウェディングドレスの販売を専門とする La Popular という小さいながらも繁盛している衣料品店を経営していました。 彼女はほとんど休むことなく店で働き、笑顔で顧客を迎えていました。仕事熱心な人間でしたが、パスクアラが仕事よりも大切にしていたのが自分の一人娘でした。 娘が結婚式を挙げる日、パスクアラは店を閉めていました。街の人々はかわいい娘のために結婚式の準備をしているのだろうと微笑ましく思っていましたが、数日経っても閉まったままです。幸せな人生の節目を迎えたであろうパスクアラについて人々は心配し始めました。そしてパスクアラの娘が結婚式の直前に亡くなったことを知ったとき、人々の不安は悲しみに変わりました。 彼女の娘はウエディングドレスに潜んでいたサソリに刺されてしまい、愛を誓う祭壇に向かう途中で倒れたと言います。パスクアラは打ちのめされ、多くの人が店を再開できないと信じていました。数週間後の1930 年 3 月 25 日、エル ポピュラーの扉が開き、多くの人が慰問のために店に集まりました。驚いたことにパスクアラはすこしも落胆しておらず「娘はいつも側にいる」と明るく答えたのです。 そして人々が店のウィンドウを見たとき、新しいマネキンの美しさ

失踪者の写真 -死に場所求めて高尾山に集う失踪者-

イメージ
 東京に在りながら自然が色濃く残る高尾山には毎年多くの人が訪れ、山中には観光客向けの蕎麦屋やお土産屋が多数軒を連ねる。 その高尾山のお店には失踪者の写真が多数集まってくるという噂がある。 高尾山ケーブルカー 高尾山は有名観光地であると共に自殺者・失踪者が集まる場所としても密かに知られている。 自殺者がとりあえず富士樹海に足を運ぶように、八王子周辺に住む人間が自殺や失踪を考えた場合、とりあえず高尾山に向かうのである。 故に失踪者を探す家族も高尾山に足を運び、蕎麦屋やお土産屋を回って失踪者の写真を配り、もし見かけたら家に連絡してもらうか優しく接してもらうようにお願いするそうだ。 死を考えている人間を邪険に扱えば、ますます命を絶ちたくなるので、お店の方に優しく接してもらい、自殺を考え直してもらえれば・・・という願いからの行動である。 しかし登山客があまりにも多いので写真を渡されても失踪者を見つけるのは容易ではないし、そもそも高尾山に来ているとも限らない。 お店には「無事に見つかりました」という電話が稀に入ることもあるが、大抵の場合、失踪者の安否は分からないままである。 様々な理由で消息を絶つ人間が増えているこのご時勢、失踪者を探しに来る家族の数は一向に減らないという。 そして、失踪者の写真を捨てるわけにもいかず、引き出しの奥には安否の知れない人を写した写真だけが溜まってゆく。。。。

与那国島:「久部良割(クラブバリ)」「人舛田(トゥングダ)」の伝説が残る

イメージ
 琉球王府統治時代の与那国島では、島民達は重い人頭税に悩まされていた。 納税義務は15~50歳までの男女で、その取立ては大変厳しく、納めることができない場合には家族を殺してその責任を取ったとも言われる。 人舛田(トゥングダ) 当時としては珍しく女性にも納税義務を課し、布を上納させており、上納全体に対する割合は米よりも布の方が多く、納税をより過酷なものにさせていた。人頭税の厳しさに久部良割(クブラバリ)と呼ばれる幅1~3m、深さ7m程度の岩の割れ目を、妊婦を集めて飛び越えさせたいたと伝えられている。、妊婦は落下して死ぬか、飛んでも流産を誘うことになり、人口制限の策とされた。久部良割での妊婦殺しでも納税者と収穫量の均衡が取れず、次の人口調整のターゲットは男性となる。 久部良割(クブラバリ) 苛酷な人頭税に耐えきれない島の首長たちは新たな口減らし法を考案した。それが人舛田(トゥングダ)で、抜き打ちで銅鑼や太鼓を打ち鳴らして男性を招集し、人舛田に入りきらなかった者は打ち首にされた。そして、人舛田に異議を唱える者も即打ち首になったという。 石高で割り当てられていた年貢が人頭税に変わり、満15歳から50歳までの男性は、たとえ体が不自由あってもく納税の義務を負わされることになったため、人舛田の伝説が今に伝えられている。 口減らしの伝説が実際に行われていたのかは不明であるが、人頭税の義務は大変重く、朝から夜中まで作業をしても納期に間に合わなかったと伝えられている。 関連記事 東京・神奈川の浸水危険地 後背湿地(氾濫原低地) 緑道と暗渠 世田谷区の災害の危険 水神の祠と水害 - 水神の多くは川の氾濫地・土石流の発生地帯に立地 災害地名と忌み地 : 水害や土砂崩れのリスクを表す言葉や漢字一覧 多摩市唐木田の忌み地と火災事故の関係

霊が見えるこども ー赤旗新聞の投稿記事ー

イメージ
  しんぶん赤旗日曜版2005年6月5日「読者のページ」 霊の存在など非科学的 ものを簡単に信じてしまう背景には、今のマスコミのあり方に問題があるという赤旗新聞の読者投稿が怖いです。 題:「霊が見える?」  京都府 山崎明子 団体職員 38歳 先日、高校時代の友達7人で集まりました。 毎年集まってます。結婚し子育て真っ最中の人や、離婚した人、独身の人など人生さまざまです。 驚いたのは、いきなり霊の話題になったことでした。 自分の子がいない人なのに子どもが見えたとか、3人でお店に入ったら「4名様ですね」と言われたとか。昔は霊感が無かったのに、最近は…という始末。 一番ショックだったのは、一番仲が良く霊など信じていないと思っていた保育士の友人が「子どもたちと散歩して祠(ほこら)に行くと、半分くらいの子が霊が見えると言った」と。 彼女によると「見えている子」と「見えていない子」は半々だそうです。私以外の全員が、完全に霊の存在を信じているということが、とてもショックで悲しかったです。 私も私の子どもも「見えない」のではく「信じていない」のだから。非科学的なものを簡単に信じてしまう背景には、今のマスコミのあり方に問題があると思います。 しんぶん赤旗日曜版2005年6月5日「読者のページ」より

カゼッタ・F・岡こと岡美行さん -流れ星に乗った芸術家

イメージ
カゼッタ・F・岡こと岡美行さん  『世界超偉人伝説』に出演し、知名度が上がる。 白鳥座カゼッタ星から地球に来訪(カゼッタ星は銀河系内という説もある)。 スポークスマンとして地球を調査しに来たとのこと。 カゼッタ・F・岡こと岡美行さん 世界超偉人伝では異星人との電話が紹介された。 岡さん「もしもしどなた?」 Rさん「 Rだ」 岡さん「Rさん?今どこの星?」 Rさん「え~っと、スズラン星だ。木星の近く。」 岡さん「木星では最近隕石が衝突するとか」 Rさん「そうだ、それは年に一度の宇宙人同士の対決なんだ」 岡さん「どうすんの?」 Rさん「指から斧を出す」 岡さん「相手が?」 Rさん「そうだ。そこでひとつ頼みがある。今から10分後に等々力小学校に着陸する」 岡さん「10分じゅぁちょっと・・・」 Rさん「じゃあ15分にする。分かったな?」 岡さん「分かった」 [個人情報] ・宇宙年齢:1億5千万才 ・地球上での仮の職業は画家 ・シリウスに二人の娘がいる ・一昔前、貞子の電話番号や宇宙のパワーといったおもしろ電話番号の一つとして、中高生の間でカゼッタ氏宅の電話番号が出回っていた。 ・1928年生まれ。2000年当時のテレビ出演時には「71才」という紹介テロップが流れる。 ・渋谷周辺での目撃情報が多数あり。センター街はお気に入りの街で、一日中スケッチをしながら歩く。 ・UFOとの初遭遇は戦時中で、B29の近くを謎の発行体を飛んでいるのを目撃する。その後疎開先の和歌山でもUFOを目撃。以来、神秘的体験とも言える、異星人とのコンタクトが始まる。 ・彼は毎晩UFOに搭乗しているが、その方法は意識を異星人のボディーに入る方法で、自身の体は地球に残して宇宙を旅するやり方である。異星人の体を借りる方法で、彼は様々な星を廻った。 シリウスにいる娘もその旅の最中に生まれたのだろう。 ・雑誌のインタビューで異星人とのコンタクト方法について聞かれると、「常に頭の中にUFO場?を想うこと」などを挙げており、主に意識を飛ばすことによるUFOの搭乗について語っていた。 月刊スマイルに彼の画家として顔が書かれている ・内村プロデュースに出演の際には、ウッチャンのツッコミ(軽くプラ製のメガフォンで頭を叩く)に対して、メガフォンを奪い取り頭を叩き返すという、少々気性の荒い一面を見せる。 カゼッタ・F・岡のFの意

真夜中の密漁ダイバー -海女さんが迷惑する高級食材の密漁者-

イメージ
場末の居酒屋や屋台でアワビ、ウニなどの高級食材が妙に安く提供されていることが稀にある。 こういった食材は正規の流通ルートではなく、卸業者を通さない別のルートから流れて来ている場合がある。 非正規ルートの高級海産物は密漁によって供給され、暴力団の資金源ともなっている。 アワビなどを獲っている漁師さん達は舟から箱メガネで海底を覗き込み、鉤やタモで引っ掛ける見突き漁のほか、素潜りなども行うが、水産資源の保護のために酸素が入ったタンクを背負わず潜水を行う。 しかし、密漁者は日が落ち人気が無い真夜中にタンクを背負って潜水し、根こそぎ高級海産物を獲り尽くす。 この密漁では十数人が一斉に潜って短時間で作業を終わらせてしまう。しかも、現場を警察や漁協関係者に見つかったとしても、上陸する前に収穫物を海に流してしまうため摘発が難しいとされる。 また、科せられる罰金・懲役は意外と軽く、一回の漁で上げられる数百万という利益と比べたら大した痛手ではく、起訴されるリスクも低い。 しかしながら、沢山獲ったは良いが買い手が付かずに高級食材が大量の生ゴミと化す場合もあって、密漁された毛蟹が大量に廃棄されて郊外で異臭を放つという事件も実際に起こっている。

サザエさんとヒロポン -実は別の家族の話?-

イメージ
 その① 家にサザエさんのコミックが全巻あるので、ヒロポンの話については知ってました。コミックの中にズバリ「ヒロポン」ってタイトルの話があるんです。 それは、サザエさんの家の近所の子(カツオたちよりちょっと幼い兄妹)をサザエさんと近所の子の母親が一緒に出かけるため、カツオとワカメが預かってあげる。 しかし、ちょっと目を離した隙にサザエさんちにあったヒロポン(錠剤ではなく液体だったと記憶)を兄妹が勝手に飲んでしまい、カツオたちが気づいた時には2人とも「キャーッ♪」とか奇声をあげながら踊り狂っていて、帰ってきたサザエさんたちがその様子を目撃する。 兄妹の母親は「あらあら、遊んでもらえてよっぽど嬉しかったのね~」と言いながら連れて帰ってしまうという、ちょっとシュールな話でした。 その② ヒロポンというストーリーは、サ○エさんの話ではなく、お隣の伊佐坂先生の一家を主人公とした「似たもの一家」という漫画でのストーリーだったと記憶してます。 漫画内で伊佐坂一家の隣家は磯野家ではなくトンダという一家でした。もっともトンダ家の若奥さんと子供たちはサ○エさんのキャラクターをそのまま使い回しているため、サ○エさん内でのストーリーと誤解されるのが多いようです。 このあたりの話は昔ブームになった「磯野家の謎」という本の続編、「磯野家の謎おかわり」とそれに対抗するために出版された(実際本のなかで磯野家の謎を批判していた)「サザエさんの悲劇」という本に詳しく紹介されています。 サザエさんのちょっとブラックな都市伝説は「磯野家の謎」以降広まっていったような気がします。 関連記事 サザエさんの中島君 -両親は戦死/空襲の影響で弱視に-

百恵ちゃん伝説 -各地の地方病院に伝わるお忍び入院の話-

イメージ
 日本各地の病院で真しやかに囁かれているのが、百恵ちゃんこと、山口百恵が人気絶頂のころにお忍びで入院していたという噂である。 スクープを狙う芸能記者を欺くために、東京などの大都市を避けて、辺鄙な片田舎の病院に大スターが入院をしていたという話が伝わっている。[百恵ちゃん入院伝説の概要] 時はテレビアイドルやスター達が輝いていた1970年代。そのころの伝説的歌手である山口百恵が歌にドラマに大活躍をしていた。 アイドルやスターといった芸能人とはまったく無縁そうな地方都市の病院に百恵ちゃんが密かに入院していたという。 病気や怪我ではなく、理由は中絶のためで、相手はヤングマンで有名なあの方。彼女は特別個室に宿泊し、その部屋には入院患者のネームプレートは無かった。 大スターが入院している事は徹底的に隠されており、百恵ちゃんが入院していることは、病院の中でもごく一部の人間しか知らなかったという。わざわざ片田舎の病院に入院したのはマスコミの眼から逃れるため。 当時その病院に勤めていた看護婦さんが実際に見たと証言しており、誤って自分の担当ではない特別個室の戸を開けると、ベッドに百恵ちゃん居てびっくり。 驚きのあまり言葉を失っていると、後からやって来た婦長さんに呼び出されて「今見たことは絶対に口外してはいけない」と厳重に注意されたという。 [デマは全国各地の病院に広がる] お忍びで百恵ちゃんが入院に来たという噂がある病院は全国に複数あるらしく、実際に見たという看護婦さんの証言とセットになっている。 中絶というのは明らかなデマであるが、もしかしたら過労のため体調を崩し、お忍びで入院ということもあったのかも知れない。 芸能人や政治家は特別室に入院するケースが多く、順天堂大学の付属病院では最上階の特別室は警備が厳重で、著名人のプライバシーが厚く守られているという。 百恵ちゃんのデマは、著名人の入院に慣れていない地方の病院で、何らかの理由で芸能人や政治家が実際に入院したことから生まれた都市伝説とも考えられる。 [補足:百恵ちゃん伝説プレイバック] 都市伝説や噂で、山口百恵さんが紅白でプレイバックパート2を唄った時、NHKの電波に商品名を流してはダメということで、歌詞を「真っ赤な車」と唄ったとされている。 実際には紅白でも「真っ赤なポルシェ」と唄っていたとされる。 同年のNHKの歌番組「レッツゴ

朝日新聞に載った焼死体の心霊写真

イメージ
焼死体の心霊写真   2001年12月8日の朝日新聞の『おいしさ愛情便』という読者の創作料理を紹介するコーナーで、焼死体と思しき奇妙なモノが写っているとして話題を集めました。 問題の焼死体の心霊写真 新聞記事『おいしさ愛情便』 :『冬の野沢菜カレー 〜意外に合う和風の具〜 』 6年前にインドに行って以来、様々なカレーを創作しては、友人らにふるまっています。冬に、長野の実家から届いた野沢菜を付け合わせたところ、とても相性がよいことに気づき、食感のバランスを考えながら、旬の食材を取り入れるなど、具や味付けに工夫を重ねています。(江東区自由業 26歳) 野沢菜が入った創作カレーを作る女性の後ろに、黒く焼け焦げた焼死体にも見える物体が写っています。 奇妙な物体は黒焦げの裸体の女性のように見え、記事の内容とあまりにもミスマッチなため違和感や恐怖感を覚える読者が多かったようです。 ネット上の反応は、アートポスターであるとか、読者が自身で書いた絵画ではないか?という見方があります。 件の黒焦げ写真は、今でも実際に新聞の載った心霊写真としてオカルト本で紹介されていることがあります。 関連記事 がんぼう岩の心霊カレンダー(北海道・遠軽町)

血のバレンタインデー -チョコに血を混ぜて渡すと両想い-

イメージ
 チョコレートに血を混ぜる 女性から男性にチョコレートを渡して想い伝えるのが日本のバレンタインデー。想いが届くように本命チョコは手作りする人も少なくない。 両想いになれるお呪いとして日本の女の子はチョコに自分の血を混ぜるという話が国内および海外のTwitter上で広まっている。 惚れ薬や媚薬としての効能を見込んで、髪の毛や陰毛を焦がして入れたり、唾液や自分の血、特に経血を混ぜると良いと言う話がネットを中心に広まっている。 釣りもしくはネタとして『チョコに経血を入れるのは当然』とレスをつける女子が結構いることで一気に拡散した。 このネタは古くからあって、児童向けのおまじない本では両想いになれる方法として『手作りチョコに髪の毛をこっそり入れて渡しちゃおう』という記載を見ることができる。 [フェロモンとしての効能?] ドイツの人気女性エッセイストの本では、男を落とす方法として陰部の湿り気、つまり膣分泌液を使う方法が紹介されている。デート中にトイレに行ったとき、湿り気を手に取って、香水のごとく首すじに塗り込む。そして自分の体臭を嗅がせられる距離まで接近する。 普段付けている香水と淫靡な湿り気の香りにより、匂いを嗅いだ男性は興奮を覚えてときめいてしまうと言うのだ。 ニオイは様々な要素で成り立っているので一概には言えないのだが、健康な女性の膣には乳酸菌が常在しており、膣分泌液の独特な香りの大部分は乳酸菌が作り出す乳酸や脂肪酸と考えられている。 ヨーグルトのような湿り気の匂いは主に乳酸に由来するものなので、脂肪酸の中にフェロモン的な効果がある成分が存在していたとしても、ごく微量であるため人の鼻では感知できないと考えられる。 しかしながら、パリの娼婦が街頭に立つときに客を呼び込むため湿り気を首すじに塗っていたり、行為中に女性の胸に愛液を塗り込むと男性の興奮が高まって性交回数が増えるという話もあり、膣分泌液にフェロモンとしての効果が無いとは言い切れない。 本命チョコに混ぜる経血は膣を通って来たものなので、経血を混入させることで当然チョコの中には膣分泌液も混ざり合うことになる。 陰部の湿り気のフェロモン効能は科学的に証明されていないが、人類は経験的にその効果を知っており、もしかするとチョコに入れる経血には男性をときめかせる惚れ薬効果が本当にあるのかも知れない。

サザエさんの中島君 -両親は戦死/空襲の影響で弱視に-

イメージ
 両親は戦死/空襲の影響で弱視に カツオの親友である中島君の家族は、祖父ちゃんとごくたまに兄しか登場しない。 実は中島くんのご両親はすでに他界していてこの世にはいないという。原作のサザエさんは戦後間もない頃、新聞で連載された社会風刺を織り混ぜた4コマ漫画。 連載当初は登場するキャラクターはちゃんと歳を取っていて、初めはカツオは幼稚園児だった。 それを踏まえ逆算すると、父親は出征し戦地で死亡。母親は空襲でまだ赤ん坊だった中島君をかばって死亡したという線が濃厚だと言う。戦後、中島くんの家族で生き残ったのは親の実家に疎開していた兄と、実家の主である祖父ちゃんだけ。 中島くんがメガネを掛けてるのは、空襲の影響で弱視になったからだそうだ。 サザエさんの原作 サザエさんの原作では、お祖父さんに引き取られた戦争孤児の子供が出てきます。その子の名前は明かされていませんが中島くんにそっくりの姿をしています。アニメ化にあたりカツオの親友という設定でその戦争孤児を中島くんとして使ったものと思われます。 両親と暮らしている描写がなかった中島君ですが、作品No1734「ボーナスのあとさき」で両親が初めて登場しました。 作品No1734「ボーナスのあとさき」 これにより中島君には両親が居るという設定であることが判明しました。原作のキャラ設定では戦争孤児であり、アニメ版では『中島』という名前が与えられて、両親が居るという設定になったのでしょう。 関連記事 サザエさんとヒロポン -実は別の家族の話?- サザエさんのタマの声 殺処分前の本物の猫

糞が温かいうちは捕まらない 大便と泥棒

 泥棒のジンクスに「糞が温かいうちは捕まらない」というのがある。 出した直後の大便は温かいが、数分持つか持たないかで冷めてしまう。 泥棒犯の心理として、ついつい欲が出て長時間、忍び込んだお宅を物色しがちであるが、家に忍びこんだら大便が冷めない内、つまりは手早く仕事を済ませろという戒めの言葉であったとされる。これがいつしか 「忍び込んだ家で大便をして、それが冷めない内に盗みを終えれば捕まらない」 もしくは「盗みを終えた後に大便を残し去れば捕まらない」というお呪い的な話となって広まったという説があり、昔の盗人は忍び込んだ家に大便を残し去ったという。 しかしながらこのジンクスは今なお健在なようで、盗みに入られた家ではセットとなって盗人の大便がトイレや玄関先で見つかるケースがあるらしい。 屋外で見つかるのは、「盗みに入る前に、家の玄関先や庭で誰にも見つからずに脱糞できれば捕まらない」というジンクスを信じての行動と思われる。 泥棒と大便にはお呪いの他に心理学的な側面も含むらしく、極度の緊張状態で盗みに入った家で便意を催す。そして、落ち着きを取り戻すために脱糞をしてから物色を行うのだという。 脱糞を終えて一種の安堵感を得て、冷静な判断ができる状態で盗みを行うとミスを犯しずらくなり、捕まりずらいということである。

天空の城ラピュタの幻のエンディング

イメージ
スタジオジブリの傑作アニメ「天空の城ラピュタ」には2パターンのエンディングが存在するという話があります。 普通良く見るエンディングロールでは、巨大な飛行石を抱えた巨木と共にラピュタが天へ昇って行くというものです。幻のエンディングでは空賊たちと別れた後に、パズーがシータの村に行き2人で握手をして別れるという内容らしく、実在する証拠はなく真偽の程は不明ですが、目撃情報も多く有名なので今では「幻のED」として定番都市伝説となっています。 [21-23枠でキッチリ終わる一昔前の映画のテレビ放送] この幻のEDの正体と言われているのが、テレビ放映向けのエンディングロールとして1度だけ流れた静止画EDです。 そのエンディングロールでは、抱き合う二人、家畜のヤクとシータ、二人がカイトの乗るシーン、飛行機に乗ってシータの家に遊びに来た風のパズー、などの静止画が流れていたそうです。 一昔前のテレビ放映ではCMを挟んで21-23時の枠できっちり終わることが多々ありましたが、そうするとどうしても放映時間が足りなくなるので、内容を大幅にカットする必要がありました。 ラピュタの静止画のエンディングロールは、テレビ局側が編集して作成したといわれます。放映時間の有効利用のために、ストーリー上関係の無いエンディングロール部分をカットしたようです。 幻のEDで流れたと言われる静止画 ラピュタ崩壊後に二人で乗るカイト 『バルス』の直前に抱き合う二人 シータとヤク シータの故郷へ(資料集より) [真の幻のED] パズーがシータを故郷のゴンドアまで送って行くバージョンを見たという人も居るそうで、そのエンディングでは飛行石を暖炉に隠してしまうそうです。 このエンディングについては、放映された記録やキャプ画などの証拠が何も見つかっておらず、ただ人々の記憶の中にあるだけの真の幻のエンディングとなっています。 アニメージュに掲載された原作と小説版のラピュタの最後では、シータのの村で二人が握手をして別れます。