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伊那地方に伝わる家内奴隷? 「おじろく・おばさ」こと「オジボー・オジロク」  文献にみる実像

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長野県伊那郡ではかつて 「おじろく・おばさ」として知られる制度が存在し、次男三男や次女三女は長男もしくは長女の家に居候し、奴隷のような存在として死ぬまで働いたという話がネット上に存在します。 民俗学の文献では「おじろく・おばさ」は「オジボー・オバー」として登場します。文献における「おじろく」ことオジボーの実態はネット上で伝わる闇深い話とは少々異なるようです。 民俗学者の記録にみるオジボー・オジロク 「長野県下伊那郡神原村(現天龍村)の向方(むかがと)といふ山村を訪れた時であった。ある家を訪ねると囲炉裏の傍に頬かむりをしたまま座り込む60代くらいの男がいた。 最初は家の主人かと思ったがその男の態度が少し違っている。後で聞くとこの地方でオヂキまたはオジロク(オヂロク)と呼ばれている居候の類だと言う。家の主人の叔父にあたる男で、若い頃から変わり者であったことから結婚もせず甥の家で厄介になっているのだと言う。 朝を起きると井戸に行って何回も顔を洗い、口をすすいで神仏を拝む。他人から扇子を贈られるのが何よりも嬉しいらしく、一年中なん本も腰に差している。 改めて説明するまでもないが薄ら馬鹿や半人前の扱いを受けていたことは知れる。ただし性格は温順で体力があり、労働においては大いに役立つという。この地でオヂボーまたはオヂロクと言えばこうした素質と境遇にあるものを指すのが常識になっている。」 オジボーとは?家にとっては有難い存在 伊那のあたりでは独身で兄や甥の家に居候している男性をオジボー(オヂボー)やオジロク(オヂロク)と呼ばれていました。 家の主人とは血を分けた肉親でありますがその待遇には大きな差がありました。夕飯は框(玄関や土間の上り)に腰かけて食べいました。社会性に欠け、村の人々とはそりが合わない性格であったが、兄に対する態度は従順であったとされます。 オジボーという呼び名は弟または叔父に対する総称が、後に意味が分化して叔父でありながら子供(ボーズ)ということでオジボーになったのではとされます。 独身で居候しているゆえに周囲からは小ばかにされる存在ではありましたが、よく働くことからオジボーやオバー(居候の女性)の存在は有難いもので、オジボーの居る家はお金の周りがよくなると言われて来ました。結婚をして一人前の男として認められ、村の運営の携わるようになると、葬儀や祭りなど村人の交

失踪者の写真 -死に場所求めて高尾山に集う失踪者-

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 東京に在りながら自然が色濃く残る高尾山には毎年多くの人が訪れ、山中には観光客向けの蕎麦屋やお土産屋が多数軒を連ねる。 その高尾山のお店には失踪者の写真が多数集まってくるという噂がある。 高尾山ケーブルカー 高尾山は有名観光地であると共に自殺者・失踪者が集まる場所としても密かに知られている。 自殺者がとりあえず富士樹海に足を運ぶように、八王子周辺に住む人間が自殺や失踪を考えた場合、とりあえず高尾山に向かうのである。 故に失踪者を探す家族も高尾山に足を運び、蕎麦屋やお土産屋を回って失踪者の写真を配り、もし見かけたら家に連絡してもらうか優しく接してもらうようにお願いするそうだ。 死を考えている人間を邪険に扱えば、ますます命を絶ちたくなるので、お店の方に優しく接してもらい、自殺を考え直してもらえれば・・・という願いからの行動である。 しかし登山客があまりにも多いので写真を渡されても失踪者を見つけるのは容易ではないし、そもそも高尾山に来ているとも限らない。 お店には「無事に見つかりました」という電話が稀に入ることもあるが、大抵の場合、失踪者の安否は分からないままである。 様々な理由で消息を絶つ人間が増えているこのご時勢、失踪者を探しに来る家族の数は一向に減らないという。 そして、失踪者の写真を捨てるわけにもいかず、引き出しの奥には安否の知れない人を写した写真だけが溜まってゆく。。。。

糞が温かいうちは捕まらない 大便と泥棒

 泥棒のジンクスに「糞が温かいうちは捕まらない」というのがある。 出した直後の大便は温かいが、数分持つか持たないかで冷めてしまう。 泥棒犯の心理として、ついつい欲が出て長時間、忍び込んだお宅を物色しがちであるが、家に忍びこんだら大便が冷めない内、つまりは手早く仕事を済ませろという戒めの言葉であったとされる。これがいつしか 「忍び込んだ家で大便をして、それが冷めない内に盗みを終えれば捕まらない」 もしくは「盗みを終えた後に大便を残し去れば捕まらない」というお呪い的な話となって広まったという説があり、昔の盗人は忍び込んだ家に大便を残し去ったという。 しかしながらこのジンクスは今なお健在なようで、盗みに入られた家ではセットとなって盗人の大便がトイレや玄関先で見つかるケースがあるらしい。 屋外で見つかるのは、「盗みに入る前に、家の玄関先や庭で誰にも見つからずに脱糞できれば捕まらない」というジンクスを信じての行動と思われる。 泥棒と大便にはお呪いの他に心理学的な側面も含むらしく、極度の緊張状態で盗みに入った家で便意を催す。そして、落ち着きを取り戻すために脱糞をしてから物色を行うのだという。 脱糞を終えて一種の安堵感を得て、冷静な判断ができる状態で盗みを行うとミスを犯しずらくなり、捕まりずらいということである。

石油系シャンプー

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 石油系洗浄剤の有害性 石油系洗浄剤と称される、合成界面活性剤を含むシャンプーやボディーソープが多くの人の健康を害しているという噂。 安価に大量合成できる石油由来の界面活性剤がシャンプーやボディーソープ、歯磨き粉などに広く使われている。 合成界面活性剤は洗浄力がとても強く、皮脂や肌の水分を過剰に取り除いて肌を荒らし、脱毛やアトピーの原因となっていることが指摘されている。 合成界面活性剤のもう一つの特徴に強い浸透性が挙げられ、皮膚から体内に浸透して、乳房や子宮などの脂肪が多い部分に蓄積されるという。 そして、体内に蓄積した合成界面活性剤は乳がんや子宮の病気を引き起こすと言われる。 最近の若い女性に婦人病が増えているのは石油系シャンプーを長期間使用しているためだといわれ、子宮筋腫を切開するとほのかにシャンプーの香りがして、体液は泡立っているという話さえある。 生殖器に影響が出るのは女性だけではない。近年の男性は精子数が減少傾向あるというが、その陰に石油系のボディーソープの影響があるともいわれる。 石油系のシャンプーやボディーソープの使用をやめて、純粋な石鹸で髪や体を洗うようになってからは頭皮のトラブルが改善されて抜け毛が減る。 そして、男性の精子の数も正常に戻るので、純石鹸を使用するようになってからは不妊に悩んでいた夫婦の間に子供を授かった例もあるという。 ラウリル硫酸ナトリウムは有害か? 石油系シャンプーの怖い話はオーガニック化粧品の訪問販売の場面でよく耳にします。 石油系洗浄剤の成分で有害物質の筆頭として挙がるのが、ラウリル硫酸ナトリウム系の界面活性剤です。 ラウリル硫酸ナトリウムは強い洗浄作用により皮脂を取り除くため、皮膚や粘膜に炎症を起こす可能性があります。強い洗浄作用のため、MSDSには皮膚刺激性を有するという記載が見られます。 界面活性剤の特性故に炎症を起こす可能性は否定できませんが、特に問題視されている発がん性や遺伝子を傷つける毒性を有するかについては確かな証拠はないようです。 最近のシャンプーではラウリル硫酸ナトリウムの刺激をマイルドにしたラウレス硫酸ナトリウム系の界面活性剤が使用されています。こちらの成分についても腫瘍の発生を引き起こす等の毒性は確認されていないようです。 合成界面活性剤が実際に有害なのか無害なのか分からないところが都市伝説なのですが、

ペットボトルの有害性 ペットボトル容器が多くの人の健康を害しているという都市伝説。

ペットボトル容器が多くの人の健康を害しているという都市伝説があります。 ペットボトルは塩素を構造中に持たないためダイオキシンの生成はなく、また内分泌かく乱物質であるビスフェノールAも含まれておりません。 下記の中央日報の記事では、ビスフェノールAを原材料とするポリカーボネート製の容器とペットボトルを混同したものと思われます。 ペットボトルの有害性で問題となるのは、製造過程で生成される低分子量の環状オリゴマー(PETの基本構造が環状に数個程度繋がったもの)で、熱や物理的刺激によって表層部分に析出する場合があります。 環状オリゴマーの発がん性については不明ですが、それと構造が近いテレフタル酸ジメチルでは、次世代への悪影響が懸念される生殖細胞毒性や発生毒性は認められておらず、動物実験における長期間の投与では呼吸器や腎臓、肝臓などに障害をもたらす可能性が示唆されたのみです。 飲料ボトル用途のPETは固相重合という方法で製造されるため、環状オリゴマーの生成量は少ないので、ペットボトルによる重大な病気の発生についてはあまり心配することはなさそうです。 以下はペットボトルの都市伝説です。 ①ペットボトルからダイオキシンが溶出 『暑い車内に放置されているペットボトル飲料が乳がんの原因となっている』 そう、注意喚起するチェーンメールが米国で出回りました。 チェーンメールの冒頭部分は、乳がんを患った経験がある米国の女優シェリル・クロウについてです。 『車内に放置したペットボトルが乳がんの原因となった』と有名トーク番組『エレンの部屋』でシェリル・クロウが語ったとされます。 シェリル・クロウの腫瘍内科医の話によると、暑い車内で放置されたペットボトル飲料は容器からダイオキシンが溶出しているので女性は飲んではいけないということです。 ダイオキシンは乳がん組織中から高濃度で検出される物質で、乳がんを引き起こす主な原因となっている。 高温にさらされたペットボトル飲料にはダイオキシンが溶け出しているので、決して飲んではいけないと腫瘍内科医は語ったとされます。 チェーンメールの後半部分では、ウォルター・リード陸軍メディカルセンターで閲覧されているというプラスチック容器の毒性についての情報が記載されています。 その情報には 「プラスチック容器やラップ類を電子レンジで加熱しない」 「プラスチック容器を冷凍

ボッチ学生を狙う偽装サークル

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 ボッチ学生を狙う偽装サークル 『お母さん、大学に入って友達が沢山できたよ』 引っ込み思案な娘からの電話で涙が出そうになった。 『お友達ができて良かったねえ。4年間の学生を生活を有意義に過ごしてね。』 それからしばらくして、娘は休学と復学を繰り返すようになり、1留が決まる。そして4年生になったある日、突然大学を辞めてしまった。 退学を心配する母に対する、娘からの言葉は辛辣なものであった。『これからは〇〇様の使命に沿って生きるの。邪魔するなら親子の縁を切ります。さようなら。』 サークル勧誘の中にはカルト宗教の勧誘も [カルト主催の偽装サークル] カルト宗教が信者獲得のための手段として、全国各地の大学で展開しているのが偽装サークル。 偽装サークルでは新入生をターゲットにして『フットサルやバレーボールの集まりがあるんだよ』とビラを配り、スポーツサークルを装って勧誘を行う。 スポーツだけではなく『一緒にwiiをやって楽しみながら体を動かそう』『マンションに集まってサッカーゲームで遊ぼう』という変わり種もある。 多くの有名大学ではカルト宗教にはまっている学生が数十人単位で在籍しており、学業そっちのけで布教活動を行うので大学側も親も頭を痛めている。 偽装サークルの勧誘手口としては、当初はサークル風の活動を行い、レジャーを行う中で先輩や同級性との信頼関係を築く。その上で徐々に教理の勉強会に持ち込むというもの。 人間関係が固定された頃にまた一から友達作りをするのは辛いので、嫌々ながらも勉強会に参加し、いつしか本人もどっぷりとカルトに浸かることになる。 『カルト宗教なんかに誰がはまるものか。』そんな自負を持つ人も、サークルを通じて得た居心地の良い場所を捨てることが出来ず、入信の方向に流れて行く。 [体育会系のノリもスクールカーストも無い安全地帯] 体育会系の飲み会も、イケているとかイケてないとかで判断されるスクールカーストも、モテるモテないとかの恋愛系のノリもなく、ただスポーツやゲームを純粋に楽しむ偽装サークルは内向的な新入生にとって居心地の良い場所となる。 そして、『君の眼には輝きを感じる』とか『他の学生にはない魅力を持っている』など、偽装サークルの先輩達は仕切りに肯定的な言葉を新入生に浴びせ続ける。 教理の勉強を開始した頃には褒め言葉は最大のものとなって『君は生まれ変わった。』と

赤旗購読者の噂

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警察官採用試験で落ちる 一昔前の話ではあるが、家族に共産党の関係者や赤旗新聞の購読者がいると警察官採用試験には必ず落ちるということが言われていた。 日本共産党は公安調査庁の監視団体の一つであり、党が発行する赤旗新聞の購読者リストを公安が握っているので、購読者は採用試験で落ちるというのである。 身内に赤旗購読者がいる人物を警察官に採用して、もしも何か不祥事を起した場合には採用した人間の責務が特別重く問われた時代があったらしく、面接官は保身のために購読者家庭の受験者を敬遠せざるを得ない事情があったそうだ。 身内に赤旗購読者がいると100%落ちるという訳ではないが、採用側の諸事情により敬遠されることがあったのは本当らしい。 自衛官採用試験も落ちる 共産党・赤旗購読者は警察官採用試験に落ちるというのはよく聞かれることだが、自衛隊も同じだという。 今はわからないが、昔は自衛官の採用試験は形だけで入りたければ五体満足ならば誰でも入れたそうだ。勧誘も繁華街の路上で行われていたという。 投稿者の父が自衛官で、よく「入れ」と言われた。「(試験を)受けろ」ではなく、「入れ」と言われるのである。 プー太郎時代、父の同僚の自衛官からも「入る気ない?」と電話が来た。「受ける気ない?」ではないのである。 80年代終盤、私の同級生が中学卒業後に自衛官になろうと試験を受けることになった。 投稿者の父が自衛官で、「●●さんの息子さんは自衛隊受けるってよ。えらいなあ。それに比べてお前は…」などと嫌味を言われた記憶がある。 受ける=入隊するという図式が、現役自衛官の台詞から伺える。 しかし不合格。その同級生の家が赤旗をとっていたというのである。受験に備えて取るのをやめたらしいが、不合格。 不採用の原因が赤旗とは断言できないが、かなりの可能性はありそうである。

あの世からのお迎え ー お迎えは3人乗りの舟で来る

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 お迎えは3人乗りの舟で来る 現代の日本で死が 最も 身近にある場所は病院です。ヒトの死が日常的にある病院では不思議な体験をする看護師さんは少なくありません。 入院患者の中には尋ねて来る人もなく、一人孤独に死を迎えるお年寄りも少なからず居ります 。そんなお年寄りの元に来るお迎えの話です。 あるご老人の病室の前を看護師が通り掛かると、何やら会話をする声が聞こえます。 「お見舞いに来る人なんて滅多に居ないのに?」と不思議に思って病室を覗くと、ご老人だけがベッドに寝ていました。そのご老人は独り言でぶつぶつと何かしゃべっており、どうも誰かと会話をしている様な話ぶりです。 看護師さんには気づいておらず、ご老人は会話形式の独り言を続けていました。その内容は見舞いに来ない親族に対する愚痴や恨みの類です。 看護師さんはさっき見たことを先輩に話すと、ご老人の多い病棟ではそういう事が時々あって、それは「お迎え」が来ていると教えてくれました。死期が近い人の元には時々お迎えが来るらしく、それも孤独なご老人の元へ来る場合が多いそうです。 天国からの使い、もしくは祖先の霊なのか?何者かは分かりませんが、あの世への旅立ちが寂しいものにならない様にお迎えが来て、先輩曰くそのご老人は長くないという話であった。 翌日先輩の言う通り、そのご老人はお亡くなりました。 三途の川を渡し舟は3人乗り 病院や介護施設では誰か1人が亡くなると不思議と2人、3人とたて続けて亡くなることが多いと言います。 三途の川の渡し舟は3人乗りということで、1人亡くなると定員に達する3人まで続けて死者が出ることが多いそうで、死期が近い人には亡くなったご先祖様や飼っていたペット、そして黒い舟が見えるという人がいるそうです。 そして、3人で舟に乗り、あの世に旅立って行くのだそうです。 「三人乗りの舟」について出てくる会話の例と、会話の傾向はこんな感じです。 pic.twitter.com/xTfecKS4js — Lee / 村上理恵 (@leelinkring) April 24, 2018

黒部ダムの工事

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  私が旅館のフロントをしていた時の話。 名古屋の建築関係の社長が昔、黒部ダムの工事に携わりそこでのお話をしてくれました。 当時、巨大ダムの建設にはかなりの人員が送り込まれていました。当然、プロだけでは足りずに多くの日雇いの人員もいたとの事。 となると、トラブルも多く、ケンカの果てに殺人にまで発展するケースもあって、夜中に建設中のダムに投げ込むなんて事があったらしい。 いなくなった人は日雇いなもんで、仕事のキツさから逃げ出した程度にしか思われずに朝、上からコンクリートのを流し込まれ完全犯罪。 ところが、何十年も立った現在その人間の脂が、表面に染み出して来ているとの事。 実際、あちらこちらに黒い染みが有りますよ…。 もっと怖いのが、転落した人を救出せずに…何て事も有るとの事………。

宗教勧誘の赤い液体 

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  赤い液体はワイン? 一人暮らしして間もない頃呼び鈴が鳴った。田舎から出てきたばっかりで警戒心などない僕はドアを開けた。すると四十過ぎのおばさんと若い女の子が立っていた。 女の子が可愛らしい感じの子で、見とれているとおばさんが「最近、少年犯罪が多発してるのでアンケートにご協力下さいと言ってきた。」 暇だった僕は簡単に了承した。 最初の方は少年犯罪に関する質問だったがそのうち質問の内容が恋愛、結婚といった内容に変わっていった。ちょっと不審に思いながらもアンケートは終わった。 アンケート用紙を鞄にしまったおばさんが小さい小瓶に入った赤い液体を取り出した。そして僕に言った。 「これ飲んで貰えますか?」 「はっ?」 僕は唖然として聞き返した。 「これ飲んで貰えますか?怪しいものとかではないから大丈夫ですよ。だだのワインですから」おばさんは笑いながら赤い液体が入った小瓶を僕に渡そうとした。 「嫌ですよ。そんなの飲めるわけないじゃないですか」 僕は気味が悪くなり強い口調で言った。 おばさんはそれにもひるまず飲んでと必要に勧めてきた。隣の女の子も大丈夫ですからと言って勧めてきた。 困った僕は「アルコール駄目なんですよ。アレルギーなんです」と嘘をついた。 「ちょっとですから大丈夫ですよ」 おばさんは笑いながらまだ勧めてきた。 「アルコール飲むとアレルギーで死ぬかもしれないんですよ。死んだら責任取ってくれるんですか?」 そう言うとおばさんはやっと引き下がりパンフレットを僕に渡して残念そうな顔をして女の子と一緒に帰っていった。 そのパンフレットに載っていた写真の男に見覚えがあった。一時期、壺を高額な値段で売りつけたり〇〇結婚式を挙げるなどして話題になった某宗教団体の代表だった。 おばさんが勧めてきたあの赤い液体はただのワインだったのでしょうか? つくづく飲まなくてよかったと思いました。 純潔キャンディ 憶測ですが赤い液体は血かも知れません。 〇〇〇〇の関連組織が配る「純潔キャンディ」なる物には教祖の血が入っているとか、教団の儀式で使用する聖酒が入ってるとか言う噂です。 普通のキリスト教にパンをイエスの肉に、赤ワイン(葡萄酒?)をイエスの血に置き換え、食べる風習?があります。 確か、イエスと自らを同化させる・・・みたいな意味があったと思います。どちらにしろ、知らない人から何か貰うのは危

サービス業(赤)

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  大阪に住む人なら たいてい誰でも知っている有名な赤線地区がある。 大正の遊郭から続く不思議な香りのする地帯だ。 その地帯近くにも 保育所や小学校など教育施設が色々あり、そこに教育者として勤務する友人から聞いた話。 この地域は 日雇い労働者の町としても有名で、治安が良い…とは決して言えない。 家賃が安く、生活保護受給率は日本一。 収入的に厳しい母子家庭も仕方なく住むと言われている。 なので この地区に住む母親は この教育機関に子供を通わせ自身も働かなくてはならない。 その際、母親は学校に提出する書類に 母子家庭であること、働いている事を記入しないといけない。 その欄に 『サービス業』と書く容姿の良い母親は 大体がその赤線地区で働いている人らしい。とにかく手っ取り早く多く稼げるからだ。 中には普通にサービス業界で真面目に働く母親もいるので 娼婦なんかと一緒にしないで欲しいと 一部の母親達からクレームが上がった。 そのため、その地区で働くなら 職業欄に 『サービス業(赤)』 と書くのが暗黙のルールと言う。 もっとも お金が貯まったらこの地域から出て行く人 そのまま味を占めて働き続ける人 様々だという。

赤い羽根募金の黒い噂

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 赤い羽根募金の黒い噂 共同募金活動に協力した際に贈呈される赤い羽根に関する噂。 キレイな赤い羽を作るために生きたニワトリから羽を毟り取っているという。 募金運動に使われる赤い羽根はピンとキレイに伸びているものでないとダメで、 死んだニワトリの羽は血の巡りが無くなってボサボサになっているため使い物にならない。 このため、赤い羽根の材料となる羽は生きたニワトリから強引に毟り取って作っているという。 赤い羽の原料は中国からの輸入 共同募金会によると、赤い羽の原料は中国から輸入されており、食肉用に 屠殺されたニワトリから得られたものであると言います。 現行の赤い羽根は生きたニワトリから毟って作られているという事は無いようです。 もともと廃棄される物なので、1本数銭程度と安く購入できるということです。 近年では赤い羽根に使われる針が危険ということで、一部赤い羽根が描かれたシールに変更されました。小学校に配布される赤い羽根はシールタイプが増えているようです。 募金期間に赤い羽根を受け取った小学生達がダーツ代わりにして遊んで、友人の眼に針が刺さり失明するという事件が過去に起きています。報道でも取り上げられて、大きな問題となったためシールに変更されたと言われます。

駅のホームの電子音

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 駅のホームの電子音 人身事故が多い駅では自殺者対策としてホームに流れる電車の発着音を変えることが多い。 理由は電子音のメロディーが自殺を誘発するためで、毎日のように聞き続けると出勤前の憂鬱な気持ちをより沈ませて死にたい気分にさせる。 無機質な電子音は電車通勤の度に聞くことになるが、それはストレスが溜まる日常の始まりのチャイムとなる。日曜日のサザエさんの様に何とも言えない陰鬱な気持ちにさせる。 発着の電子音を機械的な音ではなく、アニメソングや鳥の歌声にしているのは、日常の始まりを意識させない工夫だとか。 あなたが使用する駅の発着音はどうだろうか? 青色灯の設置 「効果のある自殺対策として青色灯の設置が有効とされる。 東京大学の研究グループの調査で、駅における青色灯設置と自殺者数についての2000年から2010年のデータを用いて分析を行ったところ、青色灯の設置後には自殺者数が平均して約84パーセント下落することが明らかになった。 青色照明で駅ホームの飛び込み自殺が8割減 /東京大学大学院経済学研究科 」

カメムシじじい

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  臭い臭いカメムシさんと変わり者のおじいさんに纏わる話。 秋口になると冬眠のためにカメムシの大群が飛来して、家屋にもぐりこむことがある。 ある種のカメムシは毎年決まった家屋を選んで飛来してくるので、ターゲットにされた家は不幸としか言いようがない。 ターゲットにされた家ではどこからともなく侵入してきたカメムシが味噌汁の中に落ちたり、米櫃や保存食品の中に入り込んで臭いが付いて捨てるはめになった、などその不快さは極まりない。 カメムシが家を選ぶ基準は家屋の構造や立地が関係していると言われるが詳しい理由は明らかではなく、集合フェロモンのようなニオイ物質を頼りに飛来してくるという話もある。 そして、カメムシの大群を引き寄せるコツというか方法を心得た人間が居るらしく、通称「カメムシじじい」と呼ばれ、とある地域では恐れられていた。 カメムシじじいの恨み買った者の家では、秋口になるとカメムシの大群が飛来するというのだ。 カメムシじじいは自宅で気味の悪い虫や蛇などを大量に飼育している一人身の高齢者で、彼が暮らす山村ではすこぶる評判が悪かった。 他人の畑から勝手に農作物を盗ったり、酒に酔っては道行く人に絡んだり、夜中に大声で叫ぶといったおかしな行動を取る人物であった。 奇行のせいで近隣住民とのトラブルが絶えなかったのだが、カメムシじじいと争いになった人の家では変な臭いのする液体がばら撒かれたり、大量のカメムシの死体が詰めてある ガチャポン容器が投げ込まれたりする嫌がらせがあった。カメムシじじいが真夜中を選んで嫌がらせをする姿が目撃されていたのだ。 そして、嫌がらせを受けた家々では、秋になるとカメムシが大挙して飛来するというのである。 トラブルになった人の中には経営する旅館がカメムシ被害に遭ったケースもあって、悪臭を放つカメムシが客の布団や浴場の湯船に入り込むトラブルが頻出したため一時的に休業にまで追い込まれた。 現在はカメムシじじいはお亡くなりになったため、ほんとうに彼の仕業でカメムシの大群が飛来するようになったのかは確かめる術は無くなってしまった。 しかし、カメムシに気に入られた家屋では今も大群が飛来して来ているという。 何とも不思議な話である。

自販機で分かる治安

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  自販機を見ることでその 地域の治安が分かる。   自販機のラインナップには住人の消費傾向が反映される。 失業率と犯罪発生率が高い地域の自販機には特徴があり、UCCロング缶、MAXコーヒーの比率が高い。 苛酷な肉体労働に従事する者は砂糖が多く使われた飲食物を好む傾向があって、漁業などの一次産業で栄えた地域では今でも砂糖甘い味付けや砂糖たっぷり系のお菓子が根付いている。 職を求めて日雇い労働者が多く集まる地域では 甘みが強い缶コーヒーがよく売れる。そして、失業者が多い地域では 犯罪発生率が高い傾向にある。 70~50円の自販機 自販機の値段設定が100円以下と異常に安く、コンビニでは見かけないマイナー商品の販売比率が高い場合にも注意が必要で、寿町やあいりんといったドヤ街では70~50円の自販機が多く存在し、貧困度合いのバロメーターとなっている。 また、過疎でもないのに極端に自販機の数が少ない地域も点在しており、飲料メーカー設置の自販機は皆無に等しく、個人商店が設置している物がチラホラある程度。 そのような地域では諸々のトラブルを嫌って飲料メーカーが自販機の設置を避けていると解釈することができる。 辺鄙な山奥にも自販機が設置されているこのご時世で、市街地に自販機が設置されていないことは何かしらの問題を抱えている場合が多い。