禁断の地(東京都多摩市鶴牧2丁目)

 

禁断の地

しだれ桜で有名な鶴牧西公園にあります。川井家墓地際の塚にの碑がある。「河合家主従の者を埋葬した所であるから、犯すべからず」の意の碑がある。落合風土記や落合名所図会などに明治の頃川の改修工事をしたところ変事(高熱の奇病に罹ったり、草刈機の刃が全部折れたり)があり、 碑文の戒めを悟り、工事を中止して新たに碑を建て昔からの言い伝えを守ってきた場所と記されている。(大栗川・かるがも館運営協議会 広報誌)




鶴牧西公園はかつて入ヶ谷と呼ばれる谷戸であった。そこには土地の名主である川井家の墓地があり、墓地の近くには立ち入り禁止の意が書かれた碑があったことから、禁断の地と呼ばれるようになった。


明治期に改修工事のため、禁を破って立ち入った作業者が熱病にかかったり、草刈機の刃がすべて折れるという怪現象が起こったという。言い伝え通りに禁足の地であったと悟り、新たに碑を建てたという。


鶴牧西公園内には入ヶ谷の谷戸であった時代の沢水源が複数残っており、「禁断の地」の祟り話は水源の流れを整備する工事の際のものと思われる。この地では人魂を見たという怪談話も伝わっている。



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